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院長ブログ

精神科の先生の手記を拝読しました。
 外来での悪意のない一言で患者さんが自死してしまった精神科の先生の手記を拝読しました。
大変苦悩されていました。
 
完璧な人間がいない以上、完璧な医者もいません。
医療ミスを絶対にしない方法は、医療をしないこと以外にありません。
私にとって臨床とは、できるだけの努力をして、自分の患者をいかに殺さずに済むか、というチャレンジの連続です。
自分の不注意な言動、診断・治療の至らなさでいつ人が死ぬか分かりません。
日ごろの勉強の中で、自分の至らなさに深く深く反省しなければいけないこともよくあります。
しかもその勉強しなければならないことは無限にある上、日進月歩でどんどん増えていく。
 
高校生などが「人の役に立つ仕事がしたいから医師になりたい」などと言うのを聞くと、ポジティブに聞くことがなかなかできません。
「役に立つ」前に「殺さないで済む」のハードルを越えるのが、本当に大変だと知っているから。
好き勝手に楽しくやっている医療ITの仕事ですが、目的の一部は至らない自分の医療技術の贖罪だったりもしていて、だからこそ自分の給料をとらずに命がけで取り組んでしまっている面もあります。
 
そんな、ほとんど呪われた職業とさえ思える臨床医を私が続けていられるのは、やはり私を頼って来てくださっている患者さんたちの存在だと思っています。
本当にありがたいことです。
 
自分の頭脳がいつ新しいことを覚えられなくなるのか、そのせいで人を殺しはしないだろうかと怯えながら、精いっぱい一日一日を生きていく。
頭を目いっぱい使って老化に抗う。
今の私にとって「臨床医」という生き方はそういう修行のような毎日を指します。
そうでなければ、私の今までの至らない診療に対する責任を果たすことはできない。
目下の課題もあるので、そちらも何とかしなければならない。
 
明日の準備が終わっていないので、これからまたひと踏ん張り。
がんばります。
投稿者 医療法人社団 創友会③ (2016年5月25日 00:20) | PermaLink

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