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信田さよ子著「加害者は変われるか?」を置きました

信田さよ子著「加害者は変われるか?」読了しました。
「DVの被害者のために、何をすることができるのか」をメインテーマに、加害者をどうしていくことが問題の解決につながるのかを、豊富な臨床症例と海外(主にカナダ)の取り組みを通しながら真摯に見つめた素晴らしい本でした。


当院はないかですので直接DVを取り扱うことはまずありませんが、患者さんがDVによるストレスに悩み、体の症状が悪化してしまっているというケースはあります。


DVの加害者が「自分は被害者であって、殴らせる相手が悪い」などと本気で思っているのに対し、被害者が繰り返し「お前が悪い」と殴られながら刷り込まれることで「私が悪いのだ」と加害者意識を持っていたりするというのは本当に辛い。
本書にもある通り、最終的に「暴力(言語によるものを含む)をふるう」という選択をしている時点で悪いのはDVの加害者なわけで、そこは繰り返し強調すべきところかなと思います。


浅はかにも、私も「DVは逃げるしかない」となんとなく思っていた一人ですが、実際には住む家も経済的基盤も失う場合が多かったり、子どものことがあったりして、なかなか逃げることができない人も多いのが実情。
「耐える」「逃げる」の次に「被害者プログラム・加害者プログラムへの参加」という第三の選択肢があることは知っておいて損はないだろうと思います。



ところで、本書のp.116に「特に印象的だったのは、五十代以上の女性たちが生育歴で語った、第二次世界大戦から復員した父が、家族のなかでどれほど苛烈な暴力をふるったか、という事実だった」とありました。
戦争のためによい育児ができなかった家族はたくさんあったはずで、その影響が今も必ず残っているはずだ、と僕は強く思っていて、それを裏付ける内容だなぁと思いました。
長く戦争のなかった江戸時代、子どもたちがものすごく大切にかわいがられて生き生きと育っていて驚いた、と外国人が記録していたそうですが、一刻も早く、そういう平和な時代が地球のすべての地域に訪れるとよいなと、心から願わずにはいられません。


当院の待合に置いておきます。
ご興味のある方は、ぜひご一読を。

投稿者 医療法人社団 創友会③ (2016年11月16日 11:33) | PermaLink

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