渋谷ヒラハタクリニック|内科・健診・人間ドック・胃カメラ・大腸カメラ
HOME>院長ブログ

院長ブログ

「アルコールを飲んでほしい」という期待
診療していると、よく「お付き合いの席があって仕方なく飲酒した」という旨の話を聞きます。そうすると私はいつも「無い期待に応えてませんか?」という話をします。
 
仲間内や同僚との飲み会、取引先との飲み会、色々あると思います。そんなとき、なんとなく「空気を読んで」飲酒してしまう、ということもあるのかなと思いますが、その読んだ空気(=無言の期待)って、本当に存在してるんでしょうか。
 
ほとんどの場合、周囲の方が参加者に期待していることは、「元気で長生きして、楽しくおしゃべりできる状態を維持してもらいたい」「元気で働いていてほしい」だと思います。決して「参加者は、内臓に負担をかけて寿命を短くしてでも、飲酒して場を盛り上げるべき」などとは思っていないはずです。
 
お酒が向いていない体質の方、お酒を飲むと症状が出てしまう方は、周りの方の期待に応える「ために」、飲酒すべきではありません。乾杯の時だけ飲むふりをする、というのもありだと思います。
 
あなたに飲んでほしいと思っている、例外的な存在の方も、実はいらっしゃいます。それは、「アルコール依存傾向がある方」です。
 
依存傾向がある方は、「医者に止められているのに飲んでいる人」「体を犠牲にして飲んでいる人」を見ると安心します。「自分はあの人よりマシだからまだ死なない、大丈夫だ」と思いたいのです。依存傾向がある方はほとんどの場合、「自分は仲間内の中では飲んでない方だ」と言うものです。「酒飲み仲間」は、実は「自分よりひどい飲み方をしている姿を見て安心するための道具」でしかないこともあるのではないかなと勘繰りたくなります。
 
そしてそういう方々は、「場の雰囲気を壊してでも」、あなたに「雰囲気が悪くなるから飲みなよー」と言ってきます。実際に雰囲気を壊しているのはその方自身なのですが。「医者に止められていて飲むつもりがない」と言っている人に飲酒を強要するのは、ナイフを突きつけているのと変わりません。かなり悪質な行為だと思います。
 
ただ、そのような行為をしてしまうのは、その人が「悪い人」だからではありません。「友人よりもお酒の方が大事」と思わせてしまう、アルコールの魔力、依存性がそうさせているだけです。ただ、その方の「治療」はあなたのミッションではありませんから、距離を置くのが正解です。「治療」は、じっくりと信頼関係を築いた医療者でないとできないことですので、家族でもない方が、請われれてもいないのにすべきではありません。
投稿者 医療法人社団 創友会③ (2019年4月18日 17:45) | PermaLink

コメントする


 




TrackbackURL : 

お問い合わせ

tel

フォームでのお問い合わせ

ご質問等お気軽にご相談下さい。
お急ぎの場合はお電話にて
お問い合わせください。