【新型コロナと他疾患】脳卒中にも注意が必要
文責: 嶋崎 幸生
####論文
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32362244/
http://www.ncvc.go.jp/pr/release/20200507_press.html
中国武漢からの報告によると、新型コロナウイルス感染症例における急性期脳卒中の発症率は、4.9%(95%信頼区間 2.8-8.7%)と推測されています1。
一般に呼吸器疾患に罹った初期の3日間に脳卒中発症リスクが3.2~7.8倍増加すると報告されており、新型コロナウイルス感染症例でも脳卒中併発に十分に注意する必要があります2。
####気をつけること
自粛生活で運動量が減り、食べ過ぎもあいまって体重が増えてしまっている人が多いようです。
また、薄味でも、食べ過ぎてしまうと塩分の摂取量は多くなってしまいがち。
体重の増加、塩分摂取量の増加は血圧のコントロールの悪化に直結し、ひいては脳卒中のリスクを上げてしまう事にもなってしまいます。
なかなか大変かとは思いますが、体重コントロール、塩分コントロールをがんばるようにしてください。
水分をある程度しっかりとって、脱水を予防することも大切です。
血圧のことはもちろん、何かご心配なことがある時はお気軽にご相談ください。
薬を切らしてしまいそうなときなどに当院のオンライン診療をご利用いただくこともできます。
オンライン診療について
新型コロナウイルス感染拡大に伴って、オンライン診療の規制が一時的に緩められており、初診でも薬が処方できるようになっています。
ただ、紹介状などがない限り、7日分しか処方ができない規則となっています。
実際には、1週間ごとに薬の変更を検討した方がよいことが多いため、あまり問題になることはないように感じています。
薬は自宅近くの薬局で受け取れるため、物理的な距離が問題にならないのはとても良い点です。
当院でも、全国の微熱の患者さんをオンライン診療で診察しています。