新型コロナ感染症・後遺症の記事

2020/06/01更新

【新型コロナ】最前線ほど感染率は低い?

文責: 名越 真理子

Coronavirus Disease 2019 (COVID-2019) Infection Among Health Care Workers and Implications for Prevention Measures in a Tertiary Hospital in Wuhan, China Xiaoquan Lai et al.
JAMA Netw Open. 2020;3(5):e209666. doi:10.1001/jamanetworkopen.2020.9666 https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S154235652030481X

武漢の3次医療機関の9,684人の医療従事者の感染率を調べた論文です

####結果 発熱外来/病棟の医療従事者の感染率:0.5%
それ以外の医療従事者の感染率:1.4%
####ニューヨークのニュース 2020/5/7の米国ニューヨーク州のクオモ知事の記者会見のニュースをご紹介します。
医療従事者は陽性割合低く NY州の抗体検査|共同通信
「州内の医療従事者に対して感染歴を調べる抗体検査を行った(中略)検査は約2万7千人の医療従事者に実施。ニューヨーク市では陽性の割合は約12%で、一般市民の約20%と比べて低かった。」

####コメント 日本では、医療従事者に対する差別が大きな問題となっています。 (参考資料) 医療従事者への偏見・差別が深刻…新型コロナ対策の目標は「正しく対策を取ること」 ####医療関係者への偏見や差別|神奈川県医師会 さまざまな背景があり、上記の論文や調査結果だけで一概に言えない部分もありますが、専門の教育とトレーニングを受けているエキスパートであればあるほど、感染の可能性が下がるということは言えるように思います。
報道各社には、そのことを繰り返し伝えていただきたいと思っています。