
【新型コロナの予防】身体的な距離、マスク、アイプロテクションの効果
文責: 大倉 遊
Physical distancing, face masks, and eye protection to prevent person-to-person transmission of SARS-CoV-2 and COVID-19: a systematic review and meta-analysis
Derek K Chu et al.
Lancet. 2020 Jun 1;S0140-6736(20)31142-9. doi: 10.1016/S0140-6736(20)31142-9. Online ahead of print.
https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(20)31142-9/fulltext
新型コロナウイルス・COVID-19に対する、適切な身体的な距離、またフェイスマスクやアイプロテクションの予防効果についてのレビュー
####概要
- 6大陸、16か国から発表された172の観察研究と44の比較試験を対象とした。
- 過去の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)、SARS(SARS-CoV)、MERS(MERS-CoV)論文から、身体的距離について、感染リスク軽減効果を検討。フェイスマスク、アイプロテクションの効果についても検討された。
^ フェイスマスク:サージカルマスク、N95、ほか
- アイプロテクション:バイザー、フェイスシールド、ゴーグル、ほか
####結果
- 身体的距離が1m以上の方が1m未満と比較し、有意に感染リスクが軽減された。
(n=10736; aOR 0.18, 95%CI; 0.09-0.38) →2m以上であればなお感染予防効果が見られるだろう。
- フェイスマスク使用も感染リスク軽減につながる。
(n=2647; aOR 0.15, 95%CI; 0.07-0.34)
※中でもN95マスクやそれに準じたものは、使い捨てのサージカルマスクと比較して、より感染リスク軽減の可能性あり。
- アイプロテクション使用も同様に感染リスク軽減につながる。
(n=3713; aOR 0.22, 95%CI; 0.12-0.39)
####コメント
過去の世界的な感染症の対策や今回の新型コロナウイルス感染の経験からの報告でした。
マスクの予防目的の使用の有効性に関しては議論がありますが、今回の報告では有効性が示されていることから、一定の距離を保ち、フェイスマスクやアイプロテクションを使用することで、感染予防につながるということは言えそうです。
引き続き、Social distanceやマスク着用等、各自で予防に努めましょう。
オンライン診療について
新型コロナウイルス感染拡大に伴って、オンライン診療の規制が一時的に緩められており、初診でも薬が処方できるようになっています。
ただ、紹介状などがない限り、7日分しか処方ができない規則となっています。
実際には、1週間ごとに薬の変更を検討した方がよいことが多いため、あまり問題になることはないように感じています。
薬は自宅近くの薬局で受け取れるため、物理的な距離が問題にならないのはとても良い点です。
当院でも、全国の微熱の患者さんをオンライン診療で診察しています。