新型コロナ感染症・後遺症の記事

2021/01/01更新

PEMがあったら散歩も禁止!

PEMがあったら散歩も禁止!

PEM(Post-exertional malaise) とは

軽い労作後や、ストレスのあと、5時間~48時間後に急激に強い倦怠感(だるさ)が出てしまう、という症状のことです。

しなくていい運動は絶対しない

新型コロナ後遺症の治療の鉄則は、**「だるくなることはしない」**です。
「散歩くらいいいんですよね?」と言われることがあります。
家の外での運動は、その場で横になることができないので、非常に危険です。
PEMがある患者さんの場合は、散歩で寝たきりに近づいてしまう事がよくありますので、家の外での運動は避けてください。

心身の負荷の後、倦怠感が出たら、「その負荷は過大だった」というサインです。
「すぐに治ったから次またやっても大丈夫」とは考えないでください。

月経前などは調子が悪くなりますし、波があるのも普通なので、あまり倦怠感をおそれすぎることはないのですが、とにかくPEMがある時はいかに自分の体にかかる負荷を減らして倦怠感を出さないように生活するか、が大事です。
改善するのはゆっくりですが、悪くなるのはものすごく早いです。
たとえ今、治療がうまくいっていなくても、いずれ新薬が出てきます。
その時まで、心身を良い状態に保ちましょう。

BCAAなどで動けている時が危険!?

BCAAを飲んだ後や各種治療の後など、無理が効くからといって欲張って動いてしまって、強い倦怠感が出てしまうことは絶対に避けてください。非常に危険です。
せっかくの治療が逆効果になってしまう恐れがあります。
治療で調子が良くなった時こそ、その「良くなった調子」を維持するように努力してください。