
PEMがあったら散歩も禁止!
PEMがあったら散歩も禁止!
PEM(Post-exertional malaise) とは
軽い労作後や、ストレスのあと、6時間~48時間後に急激に強い倦怠感(だるさ)が出てしまう、という症状のことです。
しなくていい運動は絶対しない
PEMがある方の鉄則は、「しなくていい運動は絶対しない」です。
何度も繰り返してお伝えするのですが、「散歩くらいいいんですよね?」と言われることがあります。
とんでもないです。
PEMがある患者さんの場合は、散歩で寝たきりに近づいてしまう事がよくありますので、本当にそういうことは避けてください。
体を動かすのは、どうしても仕方がないときに限っていただかないといけません。
「鉛を背負ったような、尋常ではない倦怠感」が起きない期間が半年くらいあると、ちょっとだけできることが増えますから、それを待ちましょう。
心身の負荷の後、倦怠感が出たら、「その負荷は過大だった」というサインです。
「すぐに治ったから次またやっても大丈夫」とは考えないでください。
月経前などは調子が悪くなりますし、波があるのも普通なので、あまり倦怠感をおそれすぎることはないのですが、とにかくPEMがある時はいかに自分の体にかかる負荷を減らして倦怠感を出さないように生活するか、が大事です。
改善するのはゆっくりですが、悪くなるのはものすごく早いです。
いずれ新薬が出てきます。
その時まで、心身を良い状態に保ちましょう。
BCAAなどで動けている時が危険!?
BCAAを飲んだ後や各種治療の後など、無理が効くからといって欲張って動いてしまって、強い倦怠感が出てしまうことは絶対に避けてください。非常に危険です。
せっかくの治療が逆効果になってしまう恐れがあります。
治療で調子が良くなった時こそ、その「良くなった調子」を維持するように努力してください。
オンライン診療について
新型コロナウイルス感染拡大に伴って、オンライン診療の規制が一時的に緩められており、初診でも薬が処方できるようになっています。
ただ、紹介状などがない限り、7日分しか処方ができない規則となっています。
実際には、1週間ごとに薬の変更を検討した方がよいことが多いため、あまり問題になることはないように感じています。
薬は自宅近くの薬局で受け取れるため、物理的な距離が問題にならないのはとても良い点です。
当院でも、全国の微熱の患者さんをオンライン診療で診察しています。