2020/08/24更新
コラム:湯、散、丸の違い
コラム:湯、散、丸の違い
漢方薬の最後に注目したこと、ありますか?
実は、それぞれに意味があるんです。
漢方薬の名前に「~湯」とついているものは、煎じて薬液にしたもの。
煮出した煎じ液状の薬を指します。
当帰芍薬散、抑肝散などの「~散」とついているものは生薬を粉末状にしたもの。
桂枝茯苓丸、八味地黄丸などの「~丸」は生薬を粉末にしたものを蜂蜜などを加えて球状にしたものを指します。
医療用の漢方薬に多い、パッケージになっている粉状のものは、「~湯」でも、「~散」「~丸」でも、全て一度煎じて、煎じ液から抽出したエキスを粉状にしたもので、エキス剤と呼ばれています。
本来は長時間煮出すなど手間がかかる漢方薬が、手軽に服用できて、携帯するのも楽になったことは、実は漢方の長い歴史上とても画期的なことなんです。