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2020/05/31更新

新型コロナと歯周病の類似性

歯周病は心筋梗塞の原因

心筋梗塞などの虚血性心疾患は、実は歯周病があると1.5倍~2.8倍もなりやすいというデータが出ています。

Periodontal Disease and Cardiovascular Disease J Beck et al. J Periodontol. 1996 Oct;67(10 Suppl):1123-37. doi: 10.1902/jop.1996.67.10s.1123.

原因は歯周病菌の代表であるP.G菌のLPSという成分で、

  • 炎症を引き起こす物質を作らせる(サイトカイン産生の誘導)
  • 血管を作る細胞を傷害
  • 血液を固めるシステムの不要な活性化

などの有害な働きをします。

新型コロナが心筋梗塞を起こす機序は歯周病と共通

最近の研究で、新型コロナウイルスは炎症を引き起こす物質(サイトカイン)を増加させて血管障害や血栓を引き起こし、心筋梗塞などにつながることが分かってきました。
つまり、新型コロナウイルスが虚血性心疾患を引き起こす原因は、歯周病が虚血性心疾患を引き起こす原因と共通しています。

このことから、歯周病があると、新型コロナ(COVID-19)の重症化リスクがより高くなるおそれがあると考えられます。
2020/5/31時点では歯周病と新型コロナ(COVID-19)の重症化リスクの関連についての論文を見つけることはできませんでしたが、今後出てくる可能性は十分に高いと言えるでしょう。

新型コロナと歯周病が心筋梗塞を起こす機序は共通

P.G菌は口の中から血流に乗って、心臓の血管(冠動脈)に住み着くこともある、かなり全身疾患と関連が深い菌。
新型コロナと共通する悪さをするわけですから、放置しておくのは危険です。
丁寧なブラッシング、歯科での定期クリーニングが、命を守ることを、ぜひ知っておいていただきたいと思っています。


 
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