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2020/06/18更新

歯周病で糖尿病が悪くなる? 両者の意外なふか~い関係

参考サイト

歯周病と糖尿病の深い関係|糖尿病情報センター
http://dmic.ncgm.go.jp/general/about-dm/070/040/01.html

新型コロナウイルス感染症は、糖尿病など基礎疾患を抱えている方で重症化しやすいとされています。
実はこの糖尿病、歯周病と非常に深い関連があります。
糖尿病には1型糖尿病と2型糖尿病がありますので、まずはそれぞれについて、簡単にまとめます。

1型糖尿病と歯周病

  • 1型糖尿病は自分の免疫細胞が体を攻撃してしまうこと(自己免疫)によって起きる
  • インスリンを分泌する細胞(膵臓のβ細胞)が破壊され、インスリンが分泌されなくなって発病
  • 10~20代の若年発症が多い

20歳前後の若年者において歯周病の罹患者は100人に一人程度程度であるのに対し、1型糖尿病患者の若年者では10人に一人が歯周病に罹患している事が判明しています。

2型糖尿病と歯周病

  • 2型糖尿病は食生活などの環境因子と体質(遺伝性)が組み合わさって起きる

  • インスリンの分泌量が不十分(インスリン分泌不全)か、インスリンが十分に働かない(インスリン抵抗性)ことによって発症

この「インスリンの働き」を邪魔する物質の一つが、脂肪細胞から分泌される「IL-6」。
IL-6は、歯周病菌の代表であるP.G菌の構成成分(LPS)によりさらに産生が促進されてしまいます。
つまり、歯周病が糖尿病を悪化させてしまうのです。

実際、歯周病を合併した糖尿病患者に歯周治療を行った結果、HbA1cが1%低下したといった報告も多くされています。

まとめ

歯周病は、敗血症や心疾患など全身疾患を引き起こすこともある、とても危険な病気。

  • 30代では7割近くが歯周病
  • 50代以上では9割近くが歯周病

と言われており、ほぼすべての人が無関係ではいられません。
特に、糖尿病を持病にお持ちの方は、歯周病になりやすく、歯周病になると糖尿病が悪化しますので、注意が必要です。
万が一、新型コロナにかかったときに重症化しないためにも、「たかが歯の病気」と放置せず、しっかり治療しましょう。

 
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